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kamipro編集部・大川義之プロフィール

1973年5月20日、大阪府大阪市出身。中学・高校教師を経て、02年に日本語講師として渡韓。大学で日本語を教えながら、韓国総合格闘技の草創期からその成り行きを目撃。大会の観戦を重ねていくうちに、ライターや通訳、現地コーディネイターとして日本・韓国格闘技業界とかかわりを持つようになる。06年から『kamipro』誌上で韓国格闘技情報の月刊コラム「インサイド・コリア」の寄稿を開始。08年に帰国と同時にダブルクロスへ入社。09年6月よりフリーライターとして活動中。

2月9日更新

ユン・ドンシクが韓国メディアでブレイク中? DREAM韓国大会出場に意欲! デニス・カーン、ジョン・チャンソンの今後は……!?

先週の韓国では、韓国の老舗MMAイベント、スピリットMCがアマチュア大会で復活することが話題となったが、このコーナーでは日本と韓国格闘技界に関係の深いユン・ドンシク、デニス・カーン、ジョン・チャンソンの近況をお伝えします。

■ユン・ドンシクが韓国でブレイク中?


日本の格闘技団体DREAMで常連外国人、ユン・ドンシクが、年明けに韓国のバラエティ番出演したことで、おおいに注目を集めているという。ユン・ドンシクは今年の年頭に、芸能人が真面目なお見合いをする企画で人気の『ゴールド・ミス・ダイアリーが行く』という番組に出演。ここでユンは韓国の有名女優パク・ソヒョンとデートをすることになって、韓国の一般メディアに大きく取り上げられて話題となっている。

2月3日には韓国の格闘技ニュースメディア『MFIGHT』に、ユン・ドンシクのインタビューが掲載されている。同記事で、ユン・ドンシクは芸能界デビューについて「DREAMやK-1、総合格闘技を一般大衆に知らせるつもりで出演したが、反応がいいのでホッとしている。今後もトレーニングに支障のない範囲でテレビには出演したい。自分は格闘家なので、芸能界デビューは正直言って負担に感じるが、最近は『もう少し早くテレビ番組に出ていたら…』という気持ちもなくはない」とまんざらでもない心境を吐露。このテレビ出演が決まったのはユンと個人的に親交のある韓国の人気男性俳優イ・ビョンホンの推薦があったからだという。

ユン・ドンシクが主戦場とするDREAMは4月末に韓国大会の開催を予定しているが、ユンが「4月に韓国で試合をすると思う」とコメントしていることから、同大会への出場は内定しているようだ。最近はヒザの状態が芳しくないユン・ドンシクだが、それについては「昨年の10月『DREAM.12』は突然のオファーで出場することになったが、ヒザの負傷の影響もあって7月の『DREAM.10』以降、まったくスパーリングできていない状態だった。私は日本ではただの外国人選手にすぎない。一度、試合のオファーを断れば次にいつ試合に出場できるかもわからない。選手はみなそういう状態にあるので、身体に負傷があっても試合に出てしまう」と振り返る。

4月のDREAM韓国大会に向けては「聞けばびっくりするようなトレーナーとマンツーマンで秘密特訓している。試合に向けては日本でサクラバ選手ともトレーニングする予定だ。できれば3月のDREAMにも出場したい」とコメントし、体調もよくなっていることを強調した。続いて韓国のインタビュアーから試合に敗れた桜庭和志との友好関係について問われると、ユンは「負けたのは6年も前の話だし、過去に彼に負けたことについてはなんとも思っていない。いまではサクラバさんは親友という表現では足りない存在だ。冗談好きのサクラバさんは自分との試合の写真を財布に入れていて、時々それを見せてからからったりする(笑)。よく一緒に酒も飲むよ。自分は短期集中型の飲み方だが、サクラバさんは長期戦に強い。飲み始めれば12時間、ひどいときは24時間も飲み続ける(笑)。サクラバさんは自分の家族以外では、最も親しい人間なんだよ」と、国境を越えた友情があることを告白している。最近は体調不良が続いているユン・ドンシクだが、DREAM韓国大会には欠かすことのできない存在だけに、今後の動向にも注目が集まりそうだ。

■「オレはいまも自由契約選手」デニス・カーンがメジャー大会復帰に意欲!


また同『MFIGHT』には、地元韓国の格闘技ファンのあいだでDREAM韓国大会への出場が熱望されているデニス・カーンのインタビューも掲載されている。残念ながらUFCでは1勝2敗と思うような結果を残すことができず、昨年11.14『UFC105』イギリス大会のマイケル・ビスピン戦を最後に、契約を切られたデニス・カーンだが、同インタビューの中では、「最近はずっとアメリカン・トップチームでずっとトレーニングしているよ。最近カナダの『W1 MMA』というイベントと契約して、3月のカナダ・モントリオール大会でヴァーノン・タイガー・ホワイトと闘うんだ。試合前にはカナダに戻って追い込み練習をする予定だよ。ヴァーノンは自分より経験が豊富で、足関節と打撃に優れた選手だ。闘えて光栄だ」と語っている。

記者に「DREAMやストライクフォースなどのメジャーイベントで闘いたいか?」と聞かれると、「当然、そういう気持ちはある。しかしいまは自由契約選手の立場を楽しんでいる。自由な状態ですべての団体で試合ができるし、より多くの選択肢があって興味深いだろう? もちろん最終的にはメジャーイベントに復帰したいと思っているよ」とコメント。『W1 MMA』での試合があるものの、現在も“自由契約選手”であることを強調した。

現在32歳のデニスだが、将来的な引退の時期については「それは難しい問題だ。なぜなら自分はMMAをとても愛しているからね。いまの自分は過去のどの時期よりも強い。最近はそれがうまく見せられなかっただけ。UFCで最後に試合をしたあとも、自分をしっかりと見つめなおしてトレーニンシステムを点検しなおした。自分はまだまだ試合を続けたいと思っているし、いつかは自分のジムを開きたい。そのためにはもちろんお金をたくさん稼がなくちゃいけない。身体が完全に闘えなくなったら引退するんじゃないかな(笑)」と、現役続行に意欲を燃やしている。言外に『W1 MMA』との契約は独占的ではないことをにおわせたデニス・カーン。日本や韓国の格闘技界に復帰する日は来るのか? 

■ジョン・チャンソンはアメリカ進出を示唆?


一方、昨年は『戦極』(現SRC)のフェザー級GPに出場し、優勝した金原正徳に敗れたものの、大熱戦を演じた“コリアン・ゾンビ”ジョン・チャンソンは、韓国のメディアに向けて、今年度中のアメリカ進出を示唆している。現在ジョン・チャンソンは、2.13『IT’S SHOWTIME』プラハ大会の試合に備えているが、ジョン・チャンソンは「もともと自分はキックボクサー(笑)。自分はMMAをやる前にアマの試合を含めてキックボクシングは25戦ぐらい経験している。最初『IT’S SHOWTIME』側は、韓国の立ち技専門のファイターを探していたが、韓国でトップのキックボクサーたちは3月の『K-1 MAX KOREA』の予選に備えているので、みんなに断られた。それで自分に話が回ってきた。試合に向けてはイム・チビン選手のチームでトレーニングして昔の感覚を取り戻している」と『IT’S SHOWTIME』に出場する経緯について説明。

相手はムエタイで“中量級最強”の称号を持つパジョンスック・SKVだが、「自分は平凡な選手よりも強い選手と試合するほうが好きだし、誰が相手でも相手を壊しに行くだけ。試合では“ゾンビモード”になって自分のスタイルどおり、打ち合いに持ってこむ予定だ。相手は自分のようなタイプと試合をしたことはないだろうし、やりにくいと思う」と意に介していない。昨年まではSRCで闘い続けていたジョン・チャンソンだが、今後の計画については「立ち技の試合は遊びでやるわけではない。自分はずっとMMAの試合をしたいと思って準備してきたが、6ヵ月も試合がなかった。それで次善の策として立ち技の試合に出ることにした。今回の試合が終わったらアメリカに進出して、より大きな舞台で試合をしたい」とアメリカ進出の夢を口にしている。こちらの動向にも注意が必要なようだ。

以上、今週の韓国格闘技情報でした。来週もお楽しみに!