Kamiインタビュー

地元・富山に最強の挑戦者を迎えて王座防衛戦に臨むMIKU、6.28『DEEP TOYAMA IMPACT』直前インタビュー【前編】
いままでは『club DEEP』として開催されていた富山でのDEEPがランクアップ! いままでよりもグレードアップしてパンクラスからも選手が多数参戦することになった『DEEP TOYAMA IMPACT』は6月28日に富山・テクノホールで開催される。というわけで今回は、地元でDEEP女子ライト級王座の二度目の防衛戦に挑むMIKUにロングインタビューを敢行した。対戦相手のリサ・ワードは、06年9月に『SMACKGIRL』でMIKUが一本負けを喫した強豪だ。約3年越しのリベンジ、そして地元開催、さらに将来的には女王・藤井恵と対戦を視野に入れる現在の心境を聞いてみた。聞き手/大川義之
格闘技のためなら、それ以外のことはどうでもいいって思いますね
――少し前の話になりますが、5月の修斗JCBホール大会を観ていろいろ刺激を受けたそうですね。
MIKU すっごく刺激を受けましたね。最近、あらためてあの大会をまたビデオで観てたんですけど、やっぱり凄くおもしろかったです。
――MIKUさんが対戦を熱望している藤井恵選手も第一試合で試合をしていました。
MIKU 私も大会の途中のセレモニーに出るので、あのときはスタンバイしていてモニターで観てましたね。でも、「おお〜っ」って感じでずっと手を叩いて観てました(笑)。
――試合の感想はどうでしたか?
MIKU 楽勝という感じはしたんですけど、でも打撃ってどうなるかわからないですからね。だから一本を取れるときに取らないとダメなんだと思いました。大会後に、サムライTVの収録で阪(剛)さんが言われてたんですけど、「藤井選手はすべてが動きがつながってる」って言ってたんで、そういうふうに言われると「そうなんだ〜、もう一回、見直そう」って思いました(笑)。
――ほかの試合で印象に残った試合はありましたか?
MIKU やっぱり五味選手の試合ですね。私、本当に五味選手の試合を会場で観るのは初めてだったんですよ。それで、まずあの試合の煽りVTRで五味選手の言ってることに凄く感動したんですよ。「一試合、一試合、命かけてる」って言ってて、生きざまみたいなものが見えましたし、凄くカッコいいなと思いましたね。まず、その煽りがまず凄く響きました。で、次に相手の中蔵選手が「守るべきものがある者の強さを見せる」ってまったく違うことを言ってたんですよ。五味選手は「すべてを犠牲にしてやってる」、中蔵選手は「守るべきものがある者の強さを見せる」って言ってたんですけど、中蔵選手のほうには響かなかったので、私は五味さんみたいな考え方なのかなって思いました。

――でも、MIKU選手も6.28『DEEP TOYAMA IMPACT』では中蔵選手と同じように、チャンピオンとしてベルトを“守る”側ですよね。
MIKU あっ! “守る”ってそういうことなんですか? あれって、ベルトのことなんですか? 私は勝手に中蔵選手には守らなきゃいけないものがいっぱいあるのかなって思ってました(笑)。
――守りに入ってる人だと思ってましたか(笑)。
MIKU はい。家族とか……? そういう守るべきものがいろいろあるのかなって。ただ、私には何に対しても守るべきものの感覚がないので……。
――ベルトも“守る”という感覚ではない、と?
MIKU もちろん「私のベルトだから、絶対に誰にも触らせないし、絶対に渡さない!」って思いますけど、「守るべきもの」という感覚はちょっとわからないですね。
――MIKUさんは格闘技のために、恋人と別れたことがあるそうですが……。
MIKU そうなんですよ! だから私も五味選手のようにすべてを犠牲にしてきたという感覚なんです。格闘技のためなら、それ以外のことはどうでもいいって思いますね。たとえば仕事とかでも、「仕事、休めないよ」とか言われて格闘技に支障をきたすようなことになったら、「あ、じゃあ、もういいです。辞めます〜」って言っていままで全部辞めてきてるんですよ。
――それは確かに“守る”感じではないですね。
MIKU はい。で、五味選手の試合を観てさらに感動しました。あれだけ魅力があって、みんなに影響力のあるのは凄いですね。まあ、五味選手の試合をちゃんと観たのはほとんど初めてなんですけど(笑)。だから逆に新鮮でした。ほかの人が試合前から「五味の試合が楽しみ〜」とか言ってても、「そう? べっつに〜」って言ってましたし、自分的には注目の試合なんかなかったんで(笑)。
――アッサリしてますねぇ。
MIKU だって、知らない人ばっかりですし……。
――でも、MIKU選手の知ってる選手も試合してましたよね?
MIKU そうなんですけど、『戦極』 vs DREAMって言われても、格闘技の大会で注目して観てるのはDREAMだけですし……。『戦極』も誘われたら観るんですけど、自分から進んで行くってことはないですね。
この3年間で自分がどれだけ成長してきたのかっていうのを見せたい
――『戦極』を観ないのは、何か理由があるんですか?
MIKU いやー、とくに。ただ興味がないからかなあ。『戦極』がどうとかいうよりも、私は基本的に物事に無関心な感じなので。DREAMはちょっと関心があるから観てる感じですね。DREAMは試合を観るって言うよりも煽りVを含めて大会を観るって感じですね。『やれんのか!』とかDREAMでも好きな大会は何回でも観るんですけど。
――煽りVには影響されやすいほうですか?
MIKU そうですね。煽られすぎっていうか(笑)。
――では佐藤ルミナ選手の試合を観たのも初めてですか?
MIKU そうですね。もちろん、選手としては知ってるんですけど、全盛期も知らないですし、修斗のセレモニーにたくさんこられていた方を見ても、「えっ? この人たち、みんななの? 修斗ってなんて凄いんだろう」って思ったぐらいなので。
――このときは星野育蒔選手にも会ったそうですね。
MIKU はい。お会いできて感激しました。修斗にかけていた思いが凄く伝わってきましたね。そんなに多く話さなくても、凄く何か感じるものがありました。練習も一緒にしたかったですけど、やっぱり辞めた身なんで中途半端なことはしたくないっておっしゃってて、そういうのを聞いても凄く重い言葉だなって思いました。
――MIKU選手は格闘技の大会をあまり観ないようですが、海外の女子選手の試合も観ないんですか?
MIKU ジーナ・カラーノ選手の試合は「凄い選手がいるよ」って言われてネットで一度観ました。すっごい相手をボコってましたね(笑)。でも、ああいう強さは好きです! 女子って感じじゃないですし、ああいう人と試合をしてみたいですね。ネットで試合を観ていたときに「この人と私がやったら勝てると思う?」って聞いたら、周りのみんなに「いや〜、負けるんじゃないの?」って言われましたけど(笑)。
――海外での試合に興味はありますか?
MIKU うーん……。興味はあるんですけど、現実的じゃなさすぎて「機会があったら」って感じですね。でもこれからもっと試合とか観ればいいんですよね。
――青木選手は海外の選手もかなり観てますよね。
MIKU やっぱりそういう凄い人って自分から観て勉強してるんですよね。自分もそうなりたいんですけど、真似してそうなれるものでもないので。

――6月28日には、地元富山の『DEEP TOYAMA IMPACT』では、そんな海外の強豪選手、リサ・ワード選手との防衛戦が決まっていますが、あらためてどういう心境ですか?
MIKU リサ・ワードって一回負けた相手なんですけど、一度目は本当に完敗だったのと、3年前の話ですし、あまりリベンジ感はないんですよね。
――3年前の自分とはまったく違う、と?
MIKU それもあると思います。前回、初めて闘ったときは本当に完敗で悔しい思いすら出てこなかったですし、自分がやるべきことをやったあとに「悔しい!」って気持ちがないってことはレベルが全然違うってことじゃないですか。「相手が凄い」って本当に心の底から思ったというか。そういう中で負けたことと、3年間で自分も凄く成長できたと思うので、本当に初めて相手と闘う感じですね。まず打撃がまったく違いますし、あの頃の自分のイメージはもうアテにならないと思います。この3年間で自分がどれだけ成長してきたのかっていうのを見せたいですね。
――3年前のリサ・ワードとの試合をいま振り返ると?
MIKU あのときの試合は、もう最初のフロントチョークの時点で一度落とされてるんですよ。スマックガールでの試合だったので、寝技30秒ルールでブレイクになったんですけど、立とうと思ったら身体がガクッてなって。あのルールじゃなかったらそこで負けてましたね。そのあとにも投げられて豪快に空中を舞って、私もドサクサまぎれに腕十字とか身体が勝手に動いてやってましたけど、そのあとも投げられて……。いまでも覚えているのは手を取られたときに「痛い!」と思ってタップしたことですね。当時はまったく何もできなかったです。
――リサ・ワードの試合をビデオで観て研究したりしますか?
MIKU しないですね。もともと私は相手の選手のビデオは観ないんですよ。観ると固定観念を持って相手を見てしまいますから。相手が何をしてくるかはトレーナーに探してもらうんですけど、自分からそういうことはしないです。このあいだのニックダリ(“ザ・ナイトクイーン”・キャラノック)選手との試合のときも(4.16『DEEP 41 IMPACT』後楽園ホール大会)、「ビデオあるよ」って言われたので、観たんですけど、最初ちょっとだけ観たら「もういいわ〜」って感じになりましたし(笑)。
※【後編】につづく!!

